東京ミッドタウン - Wikipedia

東京ミッドタウン

東京ミッドタウン(英称:Tokyo Midtown)は、三井不動産主体で東京都港区赤坂九丁目にあった旧防衛庁跡地の再開発計画により誕生した、複合施設及びその地域一帯である。旧檜町駐屯地。

概要
シンボルであるミッドタウン・タワーは、地下5階・地上54階・高さ248mと、東京都庁舎第一庁舎を追い抜き、都内で最も高い超高層ビルである。日本全体でも横浜ランドマークタワー(296m)、大阪府咲洲庁舎(256m)、りんくうゲートタワービル(256m)に次ぐ四番目の高さである。なお、東京都庁舎や六本木ヒルズ森タワーと異なり、展望台は設けられていない。最上階である54階は機械室など施設の維持・管理のためのスペースであり、一般客の入場はできない。

ホテル、住居、オフィス、商業・文化施設、病院、公園など複数の施設から構成される。注目すべき施設としてはミッドタウン・タワー最上層のホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」や「サントリー美術館」の移転、米国の医療グループと提携したクリニックや、テレンス・コンランの「コンラン」ブランドによるレストランなどが挙げられる。

オフィスとしては、シスコシステムズファーストリテイリング富士フイルムホールディングスの本社が東京ミッドタウン内の各施設へ移転し、ゲーム大手のコナミは、都内各所に分散する拠点を集約し移転した。

「デザイン」を再開発全体の一つのテーマとしており、グッドデザイン賞主催団体である財団法人日本産業デザイン振興会が誘致された。また、デザインの拠点として三宅一生デザイン文化財団が運営する「21_21 DESIGN SIGHT」が開業した。

隣接する檜町公園(港区立)と合わせ4ヘクタールの緑地帯を確保しており、桜並木も移設された。近年の他の再開発プロジェクトに比べて、敷地面積内に占める緑地帯の割合が大きいのが特色である。

2003年4月に開業した六本木六丁目の六本木ヒルズ国立新美術館との相乗効果による六本木地区の回遊性向上、一層の活性化が期待されている。初年度は年間目標3000万人を上回る3500万人を集客し、同年の六本木ヒルズ来街者数4400万人には及ばないものの、人気エリアとなっている。

飲食、商業エリア他オープンスペースではMzoneやフレッツスポットといった公衆無線LANが利用できる。


沿革 [編集]江戸時代には長州藩毛利家の下屋敷があった。

明治時代から昭和時代にかけては陸軍の歩兵第一、第三連隊が駐屯していた。終戦後はアメリカ合衆国に接収され、米軍将校の宿舎になった。日米安保条約締結後の1960年に返還され陸上自衛隊の駐屯地となり、併せて防衛庁本庁舎も移転された。

1988年7月19日に、多極分散型国土形成促進法に基づき、防衛庁を含む49の行政機関の移転が閣議決定された。これを受けて、1996年から1997年にかけて東京都が同地区の跡地利用計画の査定調査を実施した。その後何度かの答申を経て公共的利用を図る事が決定され、1999年8月に大蔵省、東京都、港区が合同で「防衛庁本庁舎檜町庁舎跡地開発に関する三者協議会」を設置した。

2000年5月に防衛庁本庁舎は新宿区の市ヶ谷駐屯地に移転。2001年4月26日に東京都が「赤坂9丁目地区再開発地区計画」[1]を決定し、翌5月1日には財務省が売却を公示した。9月17日にはコンソーシアム6社(積水ハウス全国共済農業協同組合連合会大同生命保険富国生命保険三井不動産安田生命保険)が落札した。

全体計画は、国際コンペティションの結果、ニューヨークを中心に活動するスキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore,Owings & Merril LLP)が担当した。2004年5月18日に着工され、2007年1月に竣工、同年3月30日に開業した。

主な施設 [編集]
ミッドタウン・タワー(オフィス・ホテル棟) - 地上54階・地下5階、248m
6〜43階 : オフィスフロア(ファーストリテイリングシスコシステムズ、ヤフー、ハドソンなどが入居)
44〜53階 : ザ・リッツ・カールトン東京
54階 : 施設維持・管理スペース(一般客入場不可)
ミッドタウン・イースト - 地上25階・地下4階、114m
地下1階〜11階 : コナミを始め、コナミグループ(コナミデジタルエンタテインメントコナミスポーツ&ライフなど)の本社などが入居
地下1階、1階、12階〜24階 : 東京ミッドタウン・レジデンシィズ(マンション)
ミッドタウン・ウェスト - 地上13階・地下3階、67m
富士フイルムホールディングス富士フイルム富士ゼロックス)が入居
1〜2階 : フジフイルム スクエア
ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京 - 地上30階・地下2階、108m、住宅棟(マンション)
ガーデンサイド - 地上9階・地下3階、48m
サントリー美術館(赤坂から移転)
近隣の国立新美術館森美術館と共に「六本木アート・トライアングル」を形成
オークウッドプレミア東京ミッドタウン - サービスアパート
ガーデンテラス - 地上4階・地下1階、レストラン街、オープンテラス
21_21 DESIGN SIGHT - 地上1階・地下1階
ガレリア - 地上3階・地下1階、4層吹抜けショッピングゾーン
プラザ - カフェ、レストラン、TOKYO FMサテライトスタジオ(TOKYO FM Midtown Studio)など
グリーン&パーク(ミッドタウンガーデン・檜町公園) - 桜並木を中心とした緑地(ただし檜町公園は港区の管轄)
キャノピー・スクエア - ガラスの天蓋付きの屋外型イベントスペース
アートワーク多数
施設概要 [編集]住所:東京都港区赤坂九丁目
地区計画面積:約102,000m2
計画対象地面積:約78,400m2
総延床面積:約569,000m2
設計:SOM、日建設計隈研吾
施工:竹中工務店(A・C・D・G・H棟)JV、大成建設(B・E・F棟)JV
施設構成 [編集]オフィス:約330,000m2
住宅:約111,000m2(約530戸)
ホテル:約48,000m2(約250室)
商業:約57,000m2
その他:23,000m2
交通 [編集] 鉄道 [編集]都営大江戸線六本木駅8番出口と直結。
東京メトロ日比谷線六本木駅と地下通路で直結。
東京メトロ千代田線の乃木坂駅3番出口から徒歩3分。
檜町公園側は東京メトロ千代田線の赤坂駅から徒歩10分。
東京メトロ南北線六本木一丁目駅1番出口から徒歩10分。
バス [編集]都営バス都01折返 渋谷駅 - 東京ミッドタウン(循環)で「東京ミッドタウン」下車。または赤坂アークヒルズ行き・溜池行き・新橋駅行きで「六本木駅前」下車。
ちぃばす(港区コミュニティバス) 赤坂循環線で
赤坂駅赤坂見附駅青山一丁目駅方面からは「檜町公園」下車。
六本木ヒルズからは「六本木七丁目」下車。
東京空港交通 成田空港 - 赤坂方面・六本木方面行きでザ・リッツ・カールトン東京下車。
道路 [編集]外苑東通り沿いであり、六本木通りにも至近で、道路上のアクセス性は良好。
首都高速都心環状線外回り:飯倉出口 - 飯倉片町から外苑東通り
首都高速都心環状線内回り:霞が関出口 - 溜池から六本木通り
首都高速3号渋谷線上り:渋谷出口から六本木通り


東京ミッドタウン - Wikipediaより転載

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